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大学時代の友人からLINEをもらった。

「家族と仕事の両立に悩むとき、まさかちゃんのブログをひらきます」というメッセージだった。

誰かに何かを伝えたいと思っていて、でも何のため?って聞かれると、そこには大人になるまで悩んできた自分を救うためみたいな中学生みたいな感情しか見えてこない。

それになんの意味があるのかと問われても、あぶってみたら結局なんだか宗教家の答えみたいなものしか出てこない気もする。

でもそれでも、文字で書いた何かが誰かの役に立っていたというのはすごくすごくすごくうれしくて、夢を一つかなえたみたいな気持ちになる。



気が付いたら約二か月、ブログを書いていなかった。一時咳が止まらなかったけれどおかげさまでおおむね元気です。

7月には誕生日があり、ぶじ33歳になりました。

今のところ、夢見ていたような、文章を書いて生きている、という状態にたどり着いたという実感はあまりないのだけれど。でもだいたい仕事の1/3くらい文章を書いていると言えそうだ。

ここまで何度も転職退職をしてしまった。そのことは正直今もほとんどネガティブにしかとらえていない。それでも「書くことと中国」の両方にしがみつけている。そんな今は今として、いいものだな、と感じます(でもたまにドヨンとします、主に生理前)。



仕事の他には、友達に会ったり先輩に会ったり、たちゅごんのお誕生日をお祝いしたり。そんな感じでこの二か月を過ごしてきました。

映画を観たり(ジュラシックワールドと未来のミライ)、夫の企画で家族旅行に行ったり(福井と立山黒部アルペンルート)、選択的夫婦別姓の勉強会(サイボウズで高校の同級生の立川さんと稻川さんで開催)に参加したり。

初めてメイドガールズバーにも行ったし、値段を間違えて服を衝動買いしてしまったし、熱中症になった夫は一緒に行けずたちゅごんと二人で茨城にお泊りに行った日もありました。

猛暑だったけれど、通勤の必要なく労働時間を指定されず、そんなに積極的に相手をするわけではないけれど家族との時間も確保できて、仕事とプライベートと、充実した夏でした。



夫婦別姓の勉強会にはいろんな方が参加されていた。
気が向かなかったけれど自分の不本意な部分はある程度解消する手段があるだろうと期待し法律婚をした方、法律のプロで夫婦で不利益が生じないような策を取っている方、長らく事実婚を続けている方。

今の自分の立場を、また別の視点から考えることができて貴重な機会だったと思う。

特に理解が深まったのは親権について。わたしは夫婦別姓にするために事実婚を選んでいる。法律婚をしていないので、子供の親権は夫かわたしのどちらか一方しか持つことができない。

今のところわたしと夫の間で、子供の養育を誰がするかということでもめることはないけれども、この親権を手に入れるための「子どもの連れ去り」や「DVのねつ造」という問題がすごく深刻な問題として社会に存在しているということも、初めて知った。

なんとなくは認識していたけれども、自分にも降りかかる問題なのかもしれないと考えると、改めて婚姻制度の完成度の低さを感じてしまった。婚姻制度を使った人だけが「最も完全な」家族でいられるという基本原則は、変わらないのだな、とも(つまり、法律婚をしていない時点で、私か夫どちらか一方は子供との縁を法律上は切られている。子供にとっても、どちらか一方に連れて行かれたらもう一方に会えないリスクを負わせてしまう)。



勉強会の会場では、終了後には次のイベントの準備が始まっていて、なんとそこには偶然、数年前お世話になった編集さんがいたのだった。「まっかちんさん」と呼ばれて心の底からうれしくて、ああそうそう、わたしなりたいもの「まっかちん」だったなあと思い出だす。 

男とか女とか、娘とか妻とか母親とか、会社員とかフリーランスとか、何かの種類に分類されるのはすごく苦手だから、秋も冬もこのまま、まっかちんとして生きていけたらいいなあ。