子供のいない人と変わりなく働きたいだって能力は変わらないから、そのために必要なのは育児の外注先とやりがいのある仕事。

って、強がっていてもわたしは単なる専業主婦からのワーママで、勤務時間はフルタイムで残業はたまにするけども賃金は同窓生とは比べると落ち込むし、子供が保育園に登園できない時は家にこもらざるを得ない。

在宅で仕事をすれば解決しそうだが、20秒に一回話しかけてくる小さい人をいなしながら保つ集中力は、通常の2.5倍のコストがかかる(だから毎回自宅で何かするときはハーゲンダッツを食べる)。

もう熱はとっくのとうに下がっているのに、咳が止まらないから保育園にはいられない。保育園にはそういう決まりがある。

登園不可の時の頼みの綱、夫は、大人には伝染しづらいと思っていた菌に感染してしまったようで、自室でしんどそう。盆休みをいいことに、息子の二日間の発熱をまるっとおしつけてしまったような申し訳なさを感じたりもする。

せっかく前倒しで進めた職場の仕事、ここで貯金を使い果たすなあなんてすこしがっかりしながら、ひそめた声でひとり戦い(遊び)をしている5歳の人に目を向ける。こちらの視線に気づいて微笑み返してくれるから、まあとりあえず明日は事務所にいけると信じて、1時間くらい何も考えずに過ごそうかなと、考えるのだった(たぶんその間に20回は話しかけられるけど)。