最初の会社は、2010 年4月に入社して、12月に退職した。
当時25歳。別に大学院にも行っていないが、一浪して入学、在学中の1年間の留学のため、高校卒業から6年が経っていた。
退職は、会社の女性社員への仕事の振り方がなじまなかったことと業務量が自分の希望に合わなくて決意したのだけど、会社での経験が無駄になったとは思っていない。理由は三つ。
第一に当時教わった会社での基本姿勢は今も業務に活かせていること。
二つ目にその規模の会社がどういうシステムや空気感をもって運営されているかを知ることができたこと。現職の規模は当時の会社と比べ小さいのだけど、取引先に似たような会社が多いから、相手の立場や考え方が読みやすく、物事を受け入れてもらいやすい形で提案することができる。たぶん相手も話しやすいと感じてくれているだろうと思う。(うぬぼれでないことを祈る)
そして三つ目、その会社で夏頃まで従事していた海外の合弁会社の立ち上げが、留学と専門で得た語学力をさらに磨き上げてくれたこと。語学は一貫して私の就職を助けてくれている。
一つ目の会社生活の基礎は、会社での「常識」を高卒採用の4名含む新卒15名で受けた。電話応対やらお茶くみやらエレベータ・タクシーでの上座の位置などなど。
当時は、なんでそんな当たり前のこと/古い常識的なことを教えてくれるんだ…と思った。
しかし現職含め小規模の組織にいるとその認識も共有できていないことが多い。
そして当たり前のことではあるけどその時聞かされたルールは仕事中いつも意識しているし(自分が会社の経営者だったら従業員にはそうしてほしい)、古い常識的なことは実行すれば結果的に感謝されることも多い(こちらは自分がそうしてほしいかどうかは別として)。
私が今だに会社勤めで大切だと思っているのはこんなこと。(もしかしたらそんなの当然という方の方が多数派でしょうか…私は自由な職場にいすぎたのでしょうか)
・会社は事務所にいるあなたの時間に給与を払っている。たとえトイレに行っても。無駄な時間のなきよう。
・消しゴム一個でも、備品の私物化は横領です。
・社内ばきとはいえ、かかとを出すのはNG
思い返せばいいこともちゃんとあったと思えるのは思い出の常なのか。逃げたように感じてしまうこともあるけれど、ちゃんとわたしは自分に必要なだけは、そこにいたのだと思う。
9 ヶ月の経験は私の人生に確実にプラスの何かを残してくれたのだと感じられる、土曜の夜でした。
Follow @masaka0708
コメント