「どうして中国語を勉強しようと思ったの」

という質問をこれまで50回くらいされたと思う。

わたしは、中国語学習歴11年目である。
大学に入学した20歳の時に中国語の勉強を始めて、その年の秋には中文(中国語と中国文学)を専攻することに決め、大学5年間を中国語とかかわりながら過ごした。

現在は、どこか学校に通ったりテキストを使って学習しているわけではないのだけれど、
就職先(なんと今の勤務先は4ヶ所目なのだが)も中国の取引先のあるところを選び続け、中国語のリーディング、ライティング、リスニング、スピーキング、比率に偏りは生じるものの、実践の機会をいただいている。

プライベートでは、中国の友人と交流を続けてながら、中国で育ったり生活したりしている方との新たな交流の場があれば、参加するようにしている。

あの異質な空間や人々を、生身でそしゃくできる能力が欲しい。
そのために、語学というスキルを保持したいからだ。

そんなわけで、中国語の学習歴については、20歳をスタートとして、年数を重ねたものを経歴として自称している。


冒頭の質問への答えは、漢字が好きだから。
漢字は、意味と音を備えている。その合理性と、形の美しさが好きだ。
白と黒で表現される書道作品も、シンプルでいさぎよくて好きだった。
そんなところから、漢字で表現される中国語を勉強してみたいと思い、始めたのだった。


中国語学習者と呼ぶには、100点満点どころか45点くらいのレベルかもしれないけど、やめてしまうより、まし。
わかりたいという気持ちがある限り、わたしは中国語学習者でいられると思っている。
ちょっとずうずうしいかもしれない、でもそうやって、自分の立ち位置を肯定してみるやり方もありなはず。語学学習にかぎらず、いろんなことにこの考え方を、ぜひ。